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 第二十五話 岐路 

【まとめて読む方はこちら】

 女の子から告白されて悩むなんて自分にはないと思っていた。

 二人を好きになってしまったツケがきた。そんなことを感じていた。
 やっぱりいけないことだった。

 アニマのことは好きだ。
 私の初恋の相手。男なら誰しも初恋の人を永く想っている。

 向こうも同じようにずっと好きでいてくれた。
 お互いわかってはいた。口にださないけど、関係はただの友達でも幸せだった。

 しかし、卒業後、互いの進路が違うことが決まってしまった。
 「ただの友達」では、もう会わなくなってしまうだろう。
 それが彼女に決意させた。
 友達を卒業しようと。

 小学生の頃、メシアが私に告白した(させられた?)前だったら、私は迷わなかった。

 今、私の心にはメシアがいた。
 アニマの告白を受け入れても、メシアへの想いを選んでも、私は自分の心に正直であり、ウソをつくことになる。

 どちらの道を選ぶのか。
 私は岐路に立たされていた。

wakaremiti


2007/07/09 | 23:35
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